こんにちは! 今回はイタリア生まれのプレミアムドッグフード『グリーンフィッシュ(GreenFish Dog)』を分析します。果たして、安全で安心でおすすめできるドッグフードなのでしょうか? 口コミ評判だけでなく原材料・保証成分値・公式情報を参考にして評価したいと思います。
商品名 | グリーンフィッシュ ドッグ |
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メーカー・輸入元 | マーペット社 |
種類 | ドライフード/全年齢用 |
参考価格(税抜) | 3,780円(Amazon参考価格) |
内容量 | 2,000g |
コスパ | 約203円/日(1日あたり107.5g換算) |
原産国 | イタリア |
※コスパはミニチュアダックスフンド(6Kg)の1日分を想定。
※コスパは参考価格で算出。実売価格ならコスパが良くなる可能性あり。
※内容量の多いパックを購入した場合もコスパが良くなる可能性あり。
【製品情報】原材料と保証成分一覧
まずは原材料と保証成分をチェックしましょう。原材料の中で「危険性がある物」および「望ましくないと考えられる物」は赤色で表記します(賛否両論ある物も赤色で表記します)。
難しいことがわからなくても、赤色が多ければ「ヤバいかも!」と考えてください。なお、ビタミン・ミネラル類は、賛否両論がありすぎて、私の知識では判断しようがないため評価対象外とします。
シリアル(トウモロコシ、米粉、コーングルテン)、魚【22%以上(サバ、イワシ、ニシン、ツナ、タラ)※季節により魚の種類が変わります】、 植物性オイル、ビートパルプ、ビール酵母、ビタミン及びミネラル(硫酸銅、炭酸鉄、酸化マンガン、炭酸コバルト、酸化亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)、ハーブ(アーティチョーク、ローズマリー、ミルクシスル)
保証成分はこちら。
成 分 | 保有率 | 基準値 |
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粗タンパク質 | 24.0%以上 | 18.0%以上 |
粗脂質 | 10.0%以上 | 5.0%以上 |
粗繊維 | 3.0%以下 | 4.0%以下 |
粗灰分(ミネラル) | 5.8%以下 | 8.0%以下 |
水 分 | 8.0%以下 | 10.0%以下 |
カロリー(100g中) | 345kcal | – |
※粗タンパク質と粗脂質の栄養基準はAAFCO(成犬維持)を参照。
※上記2点以外はネットなどの情報より暫定的に決定。あくまで参考までにどうぞ。
※保証成分(保証分析値)の考え方についてはコチラの記事を参考にどうぞ。
【評価】アレルギーや被毛の改善に有望だがトウモロコシが含まれる
イタリア生まれのドッグフード『グリーンフィッシュ』。名前の通りチキンやラム・ビーフ・ポークなどのお肉を使用せずに、お魚を使用したドッグフードです。ヨーロッパでは当たり前ですが、原材料はすべて人間が食べても平気なヒューマングレイド品質です。
お肉系ドッグフードとのわかりやすい違いは「天然のDHA・EPAが豊富に含まれること」、「天然のオメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸がバランス良く含まれること」だと思います。具体的な健康効果としては毛並・毛艶の改善が期待できますね。
『グリーンフィッシュ』はアレルギー症状に悩むワンちゃんに好まれるドッグフードです。特にお肉アレルギーの影響で被毛の状態が悪いワンちゃんには適しているドッグフードではないかと思います。
イヌなのにお肉アレルギー? と思うかもしれませんが、ビーフやポークはもちろん、比較的アレルゲンになりにくいと言われるラム肉やチキンがダメな子もたくさんいますからね。
穀物が使用されていないグレインフリーを使用しているのに、かゆみ・皮膚炎・涙やけ・脱毛・パサつき・耳の汚れなどのアレルギー症状があるワンちゃんなら、一度試してみる価値があるかもしれません。
ですが、問題点がないわけでもありません。まずは価格の問題。良質な素材と酸化を防ぐパッケージングなど高価な理由はありますが、ややコスパは悪い印象を受けます。
続いて、とうもろこしが多様されているのも問題です。お魚も豊富に含まれますが、あくまで主原料はシリアル(トウモロコシ、米粉、コーングルテン)。とうもろこし・コーングルテンはアレルギー素材の代表格です。
せっかくアレルギー対策で購入しようと思っても、あなたの愛犬がとうもこしアレルギーであれば本末転倒です。この辺をよくよく注意してお求め頂く必要があります。
それでは以下より、もう少し詳しく原材料を分析しましょう。
■お肉は不使用だがトウモロコシが入ってるよ
原材料のメインはシリアル(トウモロコシ、米粉、コーングルテン)です。トウモロコシは小麦や大豆に並ぶ穀物アレルゲンの代表格です。最近ではトウモロコシ・小麦・大豆を含まないドッグフードが増えてきているくらいです。
お肉のタンパク質が原因のアレルギーよりも、穀物のタンパク質が原因のアレルギーの方が症状は軽いとは言われますが、苦しむ愛犬をアレルギーから解放してあげたいなら、トウモロコシも避けるのが無難だと思います(もちろんトウモロコシが平気なワンちゃんもたくさんいますよ)。
■お魚パワーは痴呆予防になる!?
お魚パワーの魅力は何と言ってもDHA・EPA・オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸ですね。ドラッグストアのサプリやテレビコマーシャルでもよく見かけますが我々の健康にとっても注目を浴びている健康成分です。
DHA・EPAはイヌの痴呆症予防(ボケ防止)にも効果が期待できるそうです。ペットの高齢化が進む現代において注目の成分ですね。ワンちゃんの痴呆は、飼い主にとってもかなり負担が大きい問題ですから……。
■総合栄養食の表記がない?
ドッグフードの勉強をしているなら総合栄養食の表記がないことに不安を覚えるかもしれません。でも大丈夫です。グリーンフィッシュはヨーロッパの製品なので総合栄養食の表記がないだけです(総合栄養食はアメリカの基準)。保証成分を確認するとわかる通り、これと水だけで健康を維持できる立派なドッグフードです。
■好みがわかれるかもしれない……
我が家の愛犬ベースの情報ですが、うちの子はお魚系のドッグフードは好んで食べない傾向にあります。お魚メインだと喰いつきが悪いんです。お肉とお魚では明らかにフードのニオイが違うので、やっぱりイヌにも好みがあるのかな~と思います。実際に与えてみないとわからないことですが、お魚系が初めてなら食べなくてもガッカリしないように!
グリーンフィッシュの口コミ評判
オメガとハーブを条件として、こちらを購入してみました。以前はナチュラルバランスを使っていましたが、特に問題はありませんでしたが、わんちゃんのアレルギーやアトピーを考慮してご飯を変えることにしました。その後与えていても特に問題なく、魚メインのドライフードなのでヘルシーだし喜んでペロッと食べてくれます。うちのこは比較的雑食風で何でも食べるので、他のわんちゃんにはどうなのか分かりませんが、フード自体は良いもののように感じました。
ローテーションのひとつとして魚系のフードを食べさせたく購入しました。食いつきは肉系の方がよいのですが体に良さそうなのでこれからも食べさせたいと思います。
体重1kの成犬でアレルギー持ちなので小粒のフィッシュを探しました。今まで試したフィッシュ系の中で1番小粒です。食付きも良く、嫌な魚の臭さも感じません。魚系のおダシみたいな匂いで美味しそうです。肌の調子も良いですし、便も良いです。私はこのメーカーを良く知らないので安全性や栄養バランスは本当に良いのかわかりませんが、体調が良いので大丈夫だと思います。
まとめ
トウモロコシの問題をクリアしているなら、アレルギー対策として有効なドッグフードのひとつだと思います。特に、抜け毛・パサつき・色素の低下・ハリの減少・毛質の硬化など、被毛に関する悩みを抱えているなら目に見えて効果が現れるかもしれません。
ややコスパの悪いドッグフードですが、回復までの一時的な使用と考えて初めてみるのも良いでしょう。もちろん、アレルギーの問題がないワンちゃんにもローテーションのひとつして活用していただけます。
とは言っても、トウモロコシの問題ってのが高いハードルなんだよな~。悩ましい限りです。